スミ入れも兼ねて、ウォッシング
今回のスミ入れは、
ラッカー塗料の上に塗装したときに、
溶剤でふき取れるエナメル塗料を使用します。
黒だとメリハリが付きすぎてしまうので、
グレーや茶系の色などに調色します。
エナメル塗料の希釈には、
よりパーツが割れにくいジッポーオイルを使います。 |
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エナメル塗料はラッカー塗料の上に塗装しても、
ふき取れる利点がある反面、
パーツを脆くしたり、
割れてしまう危険性があります。
スミ入れをするときに、
あまり大量に流し込まないように注意します。
パーツが割れないようにする工夫がもう一つ。
エナメル塗料でスミ入れや、
ウォッシングをするときには、
可能な限りパーツをバラバラの状態にします。 |
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ぱちぱち組み立てられる、
スナップフィットのガンプラは、
常にパーツにテンションがかかった状態。
突き出しピンやダボ穴に、
目に見えないヒビが入っていることがあります。
パーツをバラバラにすることで、
なるべく無理な力がかからない状態で作業します。
小さなパーツや溝が深いパーツは、
毛細管現象を利用します。
筆先を溝の端っこに軽く当てると、
すーっとパーツの溝に塗料が流れていきます。 |
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一通りスミ入れをしたら、
次はウォッシングを行います。
今回のνガンダムはグラデーション塗装を行い、
渋い感じの仕上げを目指します。
他のパーツとの色のなじみをよくするために、
エナメル塗料でフィルターをかけます。
この作業はあくまでも味付けの作業。
お好みでどうぞ。 |
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上の写真のように、
平筆にエナメル塗料を含ませパーツ全体に塗装。
その後、エナメル溶剤を含ませた筆で、
筆跡や、余分な塗料をふきとります。
ティッシュなどで溶剤を調整したり、
筆をきれいにして作業すると、
手早くきれいに仕上がります。 |
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小さなパーツは綿棒でふき取ります。
ふき取りをすると、ウォッシングの意味がないのでは?
と思うかもしれませんが、
全部なくなってしまうことはありません。
広い面に若干色が残っている程度でOKです。
あくまでも味付け、
フィルターっぽい感じで仕上げます。 |
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綿棒は常にきれいなものを使用します。
塗料がしみ込んでいる綿棒をずっと使っていると、
パーツの表面に塗料を塗り伸ばしてしまって、
いつまでたってもきれいにならない…なんてことも。
ケチらず、どんどん新しいものに交換しましょう。
最後にふき取れていない面はないか、
しっかり確認します。 |
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仕上げはシャーペンでスミ入れ
スミ入れした部分が、
ふき取りで消えてしまった場合や、
溝が浅すぎてうまく流れてくれない場所は、
シャーペンなどでかきこむのも方法のひとつ。
いろいろな道具を駆使して、
きっちりスミ入れを行うと、
仕上がりもグンとよくなります。 |
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スミ入れやウォッシングをしたら、
組み立てつつ全体をチェック。
組み立てた時に、スミ入れのはみ出しや、
ウォッシングのふき取り加減が、
左右で違ってしまった場合は、
綿棒に溶剤を含ませて修正します。 |
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エナメル塗料でパーツが割れた時は、
瞬間接着剤などで接着して修正します。
組み立てたらいよいよ仕上げの作業。
シール貼りなどを行います。
いよいよ完成間近となりました~! |
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