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もっと濃い色のパーツは?
過去の苦い失敗の原因のひとつは、薄い色のパーツも、
濃い色のパーツも、同じツールや同じ色で
ウェザリングしてしまったことにあると、今は思います。
パーツの色によって別のツールを使用したり、
違う方法でウェザリングしたり…と、
割り切っちゃって作業しても良いかと思います。
そんなわけで薄い色のパーツと違う方法でウェザリング。
ドライブラシを行います。 |
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ドライブラシとは、塗料を筆に含ませた後、
一度ティッシュなどでふき取って、
わざと筆先をぱさぱさの状態にして、
筆に少量残った塗料を、
パーツにこすり付ける塗装方法です。
エッジ(パーツの角)を浮き立たせて、
立体感を強調させて質感をアップさせます。
姫路城プラモデル製作コラム3回、
姫路城プラモデル製作コラム4回、
でもドライブラシの作業や効果を紹介しています。 |
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パーツの色と同色系で、
少し明るめのエナメル塗料を使用。
ドライブラシは溶剤をほとんど使わないので、
パーツが割れたり…などのトラブルはないかと思います。
エナメル塗料以外にも、水性カラーなどでもOK。
上の写真のように、塗料を筆に含ませます。
筆先がパッサパサになるまで、
ティッシュなどにこすりつけて塗料を落とします。
筆が痛むので、使い古しのものなどを使いましょう。 |
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筆に塗料が残りすぎていると、
筆の跡がくっきりついてしまって、
きれいに仕上がりません。
ドライブラシ初体験のみなさんが、
疑問に感じるところは、
どれくらい筆の塗料を落としたらよいの?
という部分ではないでしょうか?
オオゴシの場合はなんですが、写真のように、
ティッシュにうっすらつく程度まで、
塗料を落として作業しています。 |
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パーツをなでるように、すばやく軽く筆を動かします。
このとき、パーツに色がつくかつかないかくらいが、
良い感じです。
パーツの凹凸がみるみる浮き立ってきて、
効果がわかりやすい作業なので、
はじめてやったときは「おぉ~!」と、
チョット感動しました(笑)
一度やっただけでは、
イマイチ効果がわからない場合は、
何度か重ね塗りをしてみたり、
色を少し明るめにするとよいと思います。 |
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←こちらがドライブラシ後のパーツ。
出っ張っている部分や、
パーツの角の部分に塗料が乗っているのが、
お分かりいただけますでしょうか?
砂煙や土ぼこりで白っぽくなった表現や、
黒い部分がこすれて下地が見えたり……
といった感じのイメージ。
前回のコラムでも触れましたが、
ウェザリングの作業では、イメージがとっても大切! |
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どんな場所で使われているのか?
新しいものなのか、結構使われているものなのか?
どんな素材なのか?などを考えつつ、
汚していくとかっこよく仕上がるかと思います。
ドライブラシをした後は、
マーカーや粉などを使って、
ポイントのウェザリングを行います。
黒っぽいパーツにも、リアルタッチマーカーが、
まったく発色しないというわけではないので、
あまり目だないかもしれませんが、
ポイントで使うのもよいかと思います。 |
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