ヤマシロヤ 模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
 
ガンプラ製作コラム 1/100MGザク Ver.2.0編 
【第1回 組み立てよう!の巻】

Text byオオゴシ*トモエ
 
2005年6月、ガンプラ製作からスタートしたじょいほび!コラム
これまでにお城のプラモデルフィギュアチョロQPinky:st.など、
さまざまな作品の制作や・ホビーの楽しみ方を紹介してまいりました。

2008年最初の作品は、初心にもどって(?)
ガンプラを作ってみようか?ということになりました。
じょいほび!では久しぶりに作るガンプラ、
お題キットは1/100 MGザク Ver.2.0


これから数回にわたりまして、2008年1月~5月にかけて制作しました、
バンダイ 1/100 MG ザク Ver.2.0の制作レポートをお届けします。
作るのは1/100 MG ザク Ver.2.0!

今回制作するお題キットはこちら!
バンダイ 1/100スケール マスターグレードシリーズ
MS-06J 量産型ザク Ver.2.0

価格¥3,675(税込)

マスターグレードシリーズ初期の頃に、ザクは発売されていたのですが、
2007年春にバージョンアップ版ということでver.2.0が発売になりました。


ガンプラ関連商品は、 ヤマシロヤ5階ホビー・フィギュアフロアで取り扱い中です!
 




ガンプラの箱をあけたら……

箱をあけて、まずは説明書に目を通します。
説明書には組み立てるのに必要な情報はもちろん、
カラーレシピや可動範囲の紹介・ポージング例、
写真や絵などの情報がいっぱい!


完成するとどんな感じになるのか、
イメージをふくらませつつ読んでいきます。

同時にどんな作業を盛り込むのか?
どんな作品にしたいか?など、
ある程度の作業プランも考えておきます。
 
毎度のことですが、パーツ確認

説明書のパーツリストと照らし合わせて、
中に入っているランナーやパーツの確認をします。

ランナーやパーツの大体の量がわかれば、
組み立て時間を把握するための目安にもなります。


足りないパーツはないか?破損はないか?なども、
(ほとんどないとは思いますが、念のため)確認します。




組み立て!

ザクを組み立てます。
組み立てに使用する道具は、
ニッパーデザインナイフ(アートナイフ)です。

ガンプラを組み立てるときに必要な情報や、
ニッパーやナイフの使い方については、
ウィングガンダムゼロ編 コラム第3回
参考にどうぞ。
 
パーツの切り離し

パーツをランナーから切り離します。
ニッパーの刃先の平らな方をパーツの側にして、
力を入れずパーツをカットします。


パーツギリギリでカットすると、
キズをつけてしまったり、えぐってしまうことが!
ゲートを少し残して切り取ると、
キレイに切り離すことができます。
 
ランナーから完全に切り離したパーツです。
ゲートを少し残して切り取っています。

しかし、このようにゲートが残っていると、
組み立ての邪魔になったり、
見た目も美しくありませんよね。

この余分なゲートをニッパーで切り取ります

最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、
ランナーからゲートを残した状態で切り離して、
残ったゲートを二度切りするやり方のほうが、
失敗なく、キレイに仕上がります。
 
ゲートをキレイに処理しよう!

ちょびっと残ってしまったゲートは、
デザインナイフ(アートナイフ)を使って削ります。

基本的なデザインナイフの使い方は、
ウィングガンダムゼロ編 コラム第3回を参照してください。

デザインナイフを寝かせるようにして、
パーツに沿って滑らせるようにゲートを削ります。

力を入れすぎると刃が滑って怪我をしたり、
削りすぎたりするので注意しましょう。

今回のザクはエアブラシ塗装などはせず、
ストレート組み(素組み)で、
ウェザリング(汚し塗装)を行います。

そのため、いかにゲートをキレイに、
目立たないように処理するかがポイント!

一つ一つのパーツのゲートを丁寧に処理していきます。

写真のように、下側から上側へナイフで削ったら、
パーツをくるりと回して、逆方向からも削ります。
一方向だけ削るのではなく、
上下両方から削ると美しく仕上がります。



 
私も初心者の頃疑問に思ったことがあるのですが、
ゲートってどういう状態になったら、
ちゃんと削れているのでしょうか?


オオゴシ自身、何十体もガンプラを作ってみて、
導き出した答えは……

目で見ただけではわからない場合もあるので、
写真のように指先でパーツをなぞります。
このときに引っ掛かりがなくなったらOK!

……ということにしています。

引っかかりがあるようなら削れていない証拠。
削り過ぎないように少し削ったらパーツを確認。
注意しつつ、ナイフで削ります。
 
外側の目立つ部分(外装パーツ)は、
特に注意をはらいつつ、丁寧にゲート処理を行います。

同じ形のパーツが左右2つある場合は、
ゲート跡が手や足の内側の目立たない部分になるように、
組み立てるとよいでしょう。

説明書にもちゃんと指示があるのですが、
パーツを何個も切り離してゲート処理をしていると、
どっちがどっちだかわかんなくなっちゃうんですよね。
 
ゲート処理をとにかく丁寧にすることで、
切り離した跡がほとんど目立たなくなります。


パーツを切り取ったら、
説明書どおりに組み立てていきます。

こちらのキットをはじめ、ほとんどのガンプラは
スナップフィットキットなので、
接着剤などは必要ありません。


組み立てはすべての模型に共通する基本の作業。
だからこそ、一つ一つの作業を丁寧行うことが大切で、
仕上がりがかなり変わってきます。




MGザクVer.2.0の特徴、
パイプをうまく作るコツ


今回制作している、
MGザクVer.2.0の注目すべき特徴といったら、
なんといってもこのザクパイプ!!…ではないか?
とオオゴシは思っています。


Ver.2.0はパーツが連なっていてゲート処理も楽。
しかもこのままスライドさせて組み立てられるのです。

昔のMGザクはパイプを1個1個カットしていましたよね。
丸いし、ちっこいしゲート処理が大変でした~。
その時代に比べるとずいぶん便利になったもんだ。
 

まずはザクパイプの切り離し
ランナーそのままの状態だと、
ニッパーの刃先が届きにくい場合があります。

ゲートから必要な部分だけランナーごとカットしたり、
作業しやすい状態にして、
パーツの切り離しを行いましょう。

オオゴシは、写真のように根元をぐりんと回して、
必要な部分をランナーの外側にもっていって、
パーツをカットしました。


ニッパーでパーツをカットしたら、
残ったゲートをナイフで削ります。

このパイプのゲート、目立たないように、
パイプの内側にくるように設計されています。
なんてユーザーフレンドリーなんでしょう。
すばらしいっ!!


しかし、このランナーどうやって作っているのでしょうね~?
考えた設計の人スゴイっ…てなことを考えつつ、黙々と作業。


パイプがついているランナーの先端に、
金属のパイプスプリングをはめ込み(写真左)
パイプをひとつひとつスライドさせていきます。

がっ!!
ふんぬっ!!と力を入れても、
なかなかパイプが動かないことが!

つ、爪が!爪が折れるっ。
 
そんなときはパイプがついているランナーを、
少しナイフで削ってあげると、
かなりスライドしやすくなります


それでも難しい場合は、
プライヤーなどの工具を使いましょう。
プラスチックを挟んでも
キズつかない加工がしてあるものがよいかと思います。

とあるおもちゃを買うとついてくる、
リ●プライヤーとかも便利。
ザクパイプできあがり~。
胴体のほかに、足のパイプ、頭部のパイプなども、
同じように作業します。


実はワタクシ、こちらのMG ザク Ver.2.0、
赤緑あわせて5体ほど組み立てているのですが、
パイプをスライドさせるのにちょっとコツがいる以外に、
失敗らしい失敗もなく、
かなーりスムーズに組み立てられています。

はじめてガンプラにチャレンジされる方にも、
かなり組み立てやすいと思います~。
説明書をみながらぱちぱち組んで、
約6時間ほどで組みあがりました。

塗装をしなくても色分けがされていたり、
可動範囲も広く、ポージングも格好良くキマリます。

組み立てたままでも十分カッコイイのですが、
MG ザク Ver.2.0のパッケージアートっぽく
ウェザリング仕上げの、
渋いザクに仕上げたいと思います。

どんなザクが仕上がるのでしょうか?お楽しみに。
 

次回、コラム第2回ではスミイレと、
ザクのボディやシールドに、
ナイフなどを使ってダメージ表現を行います。

作業のポイントやコツなどをご紹介します。

1/100 MGザク Ver.2.0製作編 コラム第2回
スミイレ・ダメージ表現をしよう!の巻 に続く!
(C)創通エージェンシー・サンライズ


 
 
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