ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。
こちらのコラムは、2005年7月、8月に夏休み特別編で製作した、HGマラサイの製作コラムです。はじめてガンプラを組み立てる人、久しぶりにガンプラを作ってみようかな?という人に向けての、短時間でさくっ!と見栄えよく作る方法をご紹介します。
【番外編 HGマラサイをさくっ!と仕上げで作ろう の巻 その3】
ガンプラはじめて仕上げ デカール貼り編〜
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
HGマラサイをさくっ!と仕上げで作ろうの巻も3回目です。


じょいほび!本編で製作中のウィングガンダムをちょっとお休みして、
はじめてガンプラ製作される方に向けてのコラムです。

プラスアルファのひと手間で
組み立てたガンプラをさらにカッコよくするための方法をご紹介します。


番外編3回目では、スミ入れをしたHGマラサイ
デカールやシールを貼ってドレスアップしていきます。


デカールやシールをキレイに貼るコツなどをご紹介します。
 

 デカール貼り&マーキングってどんな作業?

デカールを貼るとこのような
感じになります
デカール貼りとは、マーキングともいい、
機体の各所にマークなどを貼っていく作業のことです。

デカールというのは、水を使ったり、シートの上からこすって、
模様を転写させるシールです。MGクラス以上のガンプラに付属していますので、見たことがある方も多いはず。

デカールのほかにも、キットに付属している透明シールなどもあります。

市販のキャラクター用デカールや、そのほか、飛行機や車用のデカールなど、種類は数多くあります。
お好みでセレクトして貼っていきましょう。
■↑→2つはガンプラに付属している、ガンダムデカール(転写式)と透明シールMG以上のキットに付属しています
■オリジナルデカール
プレゼントでいただいたものです★

 
何のためにデカールを貼るの?

目的その1
リアルさの演出

ガンプラなどの実在しないキャラクターモデルに、リアル感を演出するため、
実在する飛行機などのマークを取り入れ、
貼ったのがはじまりだと言われています。

「危険」、「ここは開きます」、「この上に乗っちゃダメ!」など、
機体の整備士や、パイロットに向けて、注意を促す目印や、
パーソナルマークを機体の各所に表記します。
ガンダムを飛行機などに見立てると、
イメージしやすいのではないでしょうか?


目的その2
ポイントなどの色味を追加し、色の情報量を増やす
塗装やスミ入れだけでは物足りない箇所に、
色を追加したいときに使用します。


目的その3
オリジナリティ要素の追加
オリジナルの機体番号やマークなどを貼ることによって
世界に一つの自分専用機を製作することができます。


※HGシリーズは1/144サイズ、
デカールは1/100サイズなので、
若干スケールは違うのですが、じょいほび!では、
色味やオリジナリティの追加という解釈で貼っていきます。
 

 デカールはどこに貼ったらいいの?
デカールが付属しているキットは、
ガンプラの説明書に
貼る位置が細かく書いてありますので、
説明書を参考にしましょう。
 
デカールの付属していないキットに
デカールを貼る場合や、
市販のデカールを貼る場合は、
模型誌の作例などを参考します。

作例などが見当たらない場合は、上に書いた、
機体の整備士に注意を促す目印ということを、
イメージしながら貼っていきましょう。
 
危なそうな場所には、
『WARNING』
注意が必要な場所などには、
『CAUTION』マークなど
を貼ります。

デカールの色も、
白地のパーツには赤やグレー、
赤や青のパーツには、白や黄色など、
パーツによっていろいろ工夫しましょう。
 

キットにデカールがついてない!
そんなときは…市販デカール



中にはシールや
デカールが付属していないものも!
そんな場合には市販のものを利用しましょう。
デカールは500円前後で手に入ります。


ここに記載したもの以外にも、
いろいろな種類のデカールがあります。
いろいろ探して、お好みで使ってくださいね。


WAVE 
X・デカール  630円(税込)

バンダイ 
ガンダムデカール  420円(税込)

サテライトツールス
コーションデータデカール 399円(税込)


 透明シールの貼り方
はいっ!デカール&シールを貼っていきます。
前置きが長いのはいつものこと、
それがじょいほび!です。←ひ、開きなおりー?!

まずは透明シールの貼り方から。

ここでは、オオゴシの私物の、 ガンプラの透明シールのあまりを使います。
使えそうな場所をチョイスします。
 
透明シールの余白部分をカットします。
文字やマークの部分を切らないようにしましょう。

シールを扱う場合は、ピンセットなどの
先のとがったものを使うとキレイに貼れます。
 
 
ピンセットがない場合は、
ツマヨウジを使うと便利です。

空気やホコリが入らないよう、
指紋がつかないよう、
気をつけて貼りましょう。
 
 
なんで余白を切らなくちゃいけないの?
と疑問に思ったアナタ!横の写真をご覧ください。

左側がシールをそのまま貼ったもの、
右側は余白を切り取ったもの。

余白があると、
いかにも「シールです」って感じで、
目立ってしまいますよね?
特に濃い色のパーツで顕著に違いが出ます。

余白を切ると、シールとパーツの境目が目立たなくなります。ちょっと手間はかかりますが、オススメです。

 水転写シールの貼り方
お次は水を使って転写させるタイプ
デカールの貼り方です。


まず、使用したい部分のデカールを
台紙ごと切り取ります。
他のマークを傷つけないように、
注意しながら丁寧に切り取りましょう。


余白がある場合は、シールと同様に、
マークギリギリまでカットします。
 
 
お水を入れた容器を用意して、
デカールを水にさっとくぐらせます。

ポイントはあまり長時間水につけないこと。
ずーっとつけっぱなしにすると、
デカールについたノリが水に溶けてしまいます。

切り取ったデカールをいっぺんに水につけたい気持ちはわかりますが、収拾つかなくなった挙句に、デカールが台紙から離れて「ふよふよ」するので、ゼッタイやめましょう。


水を含んで台紙が濃い色に変わったら、
貼り頃です。
 
 
台紙をパーツの上に乗せたら、
ツマヨウジなどで、そっと模様を動かします。

模様が動かない場合は、水のつけ方が足りないので、もう一度水につけます。

模様が動いたら、そのまま貼りたい位置までずらします。水がついている状態だと、しばらくは位置を動かすことができます。

あまり先がとがっているものだと、
デカールが破れてしまったり、
模様が削れてしまったりするので、
デカールの取り扱いには注意しましょう。
 
 
位置を決めたら、メンボウを使って、
パーツに密着させます。

デカールとパーツの間の、
水や空気を外に押し出すように
メンボウをコロコロと動かします。

パーツの形状が凸凹して貼りにくい場合や、
大きなデカールを貼る場合は、
マークソフターなどを使用するのもオススメ。

デカールを貼ったら、水分が蒸発するまで、
しっかり乾燥させましょう。

 ドライデカールの貼り方
シートの上からこすって、模様を転写させるタイプのデカール、ガンダムデカール(ドライデカール)の貼り方を説明します。

ガンダムデカールは、透明シールや水デカールなどと違って、余白がないのが特徴です。
※マラサイにはガンダムデカールが付属していないので、
今回は他のキットから流用したものを使います。


まず、貼りたいデカールを
ハサミを使ってシートから切り出します。
ここまでは上記の二つと同じです。
 
 
ここで注意!!

写真のように、切り取らずに、シートをまるごとパーツにあてて転写しようとすると、他の模様が割れてしまったり、一緒に剥がれてしまったりするので、絶対にやめましょう。

ちっちゃい頃、面倒だからと、インレタシールをこんなふうに転写して、よく模様が割れたりしたっけ…
 
水デカールと違って、ドライデカールは、
失敗すると貼りなおしがききません。

位置決めはしっかり行いましょう。
 
 
貼る位置を決めたら、斜めになったり、ずれたりしないように、セロテープなどで仮止めし、
ツマヨウジなどでこすります。

あまり力を入れすぎると、
デカールがずれてしまったり、切れてしまうので気をつけましょう。

大きなデカールを貼る際には、
まず全体をムラなくこすり、細かい部分もしっかりこすります。

しっかり定着させたら、シートを慎重にはがします。ちゃんと貼れているか確認しながら、ゆっくりはがしましょう。
万が一、デカールが密着していない場合は、
シートをもう一度、シールの模様どおりにかぶせ、
浮いた場所を定着させるように、こすり直しましょう。

このガンダムデカールは鮮やかな色が特徴。
黄色や白など透けやすい色もきれいに発色します。


貼るのにちょっとしたコツが必要ですが、
キレイに貼れたときの喜びは大きいですよね。
 
デカールを貼ったら…

組み立て、スミ入れ、デカール貼りは、
目安として各2時間くらいの作業です。


すぐに次の作業に入りたいのはやまやまなのですが、
水デカールを貼ったので、しっかり乾燥させます。

水分が残ったままトップコートを吹くと、マークのまわりが、白く濁ったようになってしまうことがあります。

これは模型用語でカブリといいます。
完成間近で失敗は悲しいので、
水デカールを使用した場合は、1、2日くらい乾燥させます。
 

次回は、デカールをより定着させ、
全体のツヤを整えるため、
最終仕上げのトップコートを吹きます。


つや消しスプレーの吹き方のコツなどをご紹介します。
そしていマラサイがよいよ完成です☆

特別編その4
トップコートを吹こう! に続く!
(C)創通エージェンシー・サンライズ
 
 


 
 
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