ヤマシロヤ 模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
 
【1/380姫路城 製作コラム 第5回 地面、植え込みを作ろう!の巻】
Text byオオゴシ*トモエ
 
お城のプラモデルの作り方をご紹介しているこのコラム、
5回目となる今回は、ジオラマの素材を使用して、
お城の飾りつけを行います。


前回はモーターツールを使用して、
石垣をデティールアップしたり、
水性塗料・シタデルカラーを使って、
ドライブラシなどを行いました。作業の様子はこちら。
今作っているのはこのキット!

童友社1:380 姫路城 を製作中です。

ヤマシロヤ5階ホビー・フィギュアフロアで取り扱い中です!
 



最初はダークイエローだった土台ですが、
石垣や地面を塗装して、
写真のような状態になりました。

石垣や地面の塗装作業はこちら。


これから草や木でお城をデコレーションして、
鮮やかに彩っていきます。
塗装だけでは表現しきれない、
砂や草木の質感や立体感を、
ジオラマ(ディオラマ)用素材を使用して作っていきます。

コチラは完成写真の一部。
コラムではこの状態になるまでの過程をお見せします。
 
ベースの土や草の表現には、
鉄道模型・ジオラマ(ディオラマ)用の材料を、
中心に使用していきます。

着色されたスポンジを細かく砕いたもの、
砂・土・雪となるカラーパウダー、
細かい砂利などさまざまな素材があります。


これらは模型ショップで購入することができます。
ヤマシロヤ6階にも、さまざまなアイテムが揃っています。

ホンモノの土や草木を使用してもよいのですが、
土をそのまま使うと不純物が混ざっていたり、
草は変質したり、カビが生えてしまったりするので、
ジオラマ用の材料を使うことをオススメします。




使うのはコレ!

まずはお城の地面をつくります。
使うのはカラーパウダーです。

カラーパウダーとは着色されたの粉状の素材です。
土の色のブラウン・芝生などのグリーン、
雪などが表現できるホワイトなど、
さまざまな色のパウダーがあります。

このパウダーを木工用ボンドを塗ったベースの上に、
パラパラとふりかけて定着させます。

一度袋をあけると、中身がパラパラこぼれるので、
チャックつきの袋やフタつきのケースに移しかえて保管します。
木工用ボンドを、地面に塗り広げます。

ボンドはあまり厚塗りしないほうが、
キレイに仕上がります。


ベースの端は
カラーパウダーが乗りにくいので、
ボンドをしっかり塗ります。
 
カラーパウダーを定着させる際に使う木工用ボンドは、
水を加えて2倍くらいに薄めます。

薄めることによって、
筆などで広い面積に均一に塗りのばすことができます。

カラーパウダーくらいなら、
薄めたボンドでもしっかりくっつきます。
ボンドを塗り伸ばした状態がこちら

この後ふりかけるカラーパウダーで、
机が汚れないように、
下に新聞紙などを敷いておきます



じょいほび!の作業では、
プラモデルの下箱を活用しました。
 
カラーパウダーを均一にふりかける為に、
使う道具はこれ!茶こしです。

手で茶こしを軽くトントンとたたきながら、
ベース全体にふりかけていきます。


以前、戦車模型・悪役一号のベース製作でも、
同じような作業をおこないました。

その様子はコチラ!

あの時は雪を降らせましたね〜懐かしい!
 
なるべくうすい層を、ベースに均一に広げます。
厚く乗せてしまうと、ダマになったり、
ボンドがしみこまなかったりします。

万が一、パウダーがダマになってしまったり、
ちゃんと定着していないトコロを見つけても、
ボンドが乾く前に触ってはいけません!

じーっくり待って、ボンドが乾いてから修正します。
木工用ボンドが乾いたらベースをさかさまにして、
余分なカラーパウダーを落とします
ダイナミック!!

パウダーがダマになっているところは取り除いて、
木工用ボンドをピンポイントで塗り、
再びカラーパウダーをふりかけて修正します。

ベースが透けてしまっているところも、
同じように部分的に修正します。



お城に緑を配置しよう!

続いては、緑のカラースポンジを貼っていきます。

こういう作業ってお城のプラモならではですよね♪
ちょっとテンションあがっちゃいます。

草木が生い茂る季節をイメージしているので、
草の色は明るいグリーンを中心に使用します。
使用するのはこちら!カラースポンジです。

ジオラマ用の素材で、
着色したスポンジを細かく砕いたものです。
模型ショップで数百円で売られています。

色もグリーンやブラウンなど、
さまざまなものがあります。

中にはピンクや紫などのスポンジもあります。
お花や紅葉、桜などの表現にも使えます。
先ほどの土の表現の作業と同じく、
接着には木工用ボンドを使います。

以前、スプレーのりを使ったことがあるのですが、
手や、他の部分もベタベタになってしまって、
その後の処理が大変だったのです。
この作業では木工用ボンドが適していると思います。

カラーパウダーをくっつけるときに使った、
水で薄めたボンドを筆で塗ったのですが、
さすがにスポンジを接着するのには薄すぎました…。
 
カラースポンジを貼るときは、
ボンドは薄めずそのまま塗った方がいいみたいです。

気を取り直して、ツマヨウジを使って塗り広げます。
あまりべったり塗ると乾きが遅くなるのでほどほどに。


先ほど同様、
ベースの端っこはスポンジが定着しにくいので、
しっかりボンドを塗ります。
カラースポンジを貼ります!

ボンドを塗ったらカラースポンジを貼ります。

細かい場所はピンセットを使うと、
作業がスムーズです。

ピンセットの先にボンドがついてしまうと、
スポンジがくっついて作業しにくくなってしまうので、
ピンセットの先は、
常にきれいな状態にしておきます。

明るいグリーンと濃いグリーンなど、
4色くらいのスポンジを混ぜて、
ベースに貼り付けていきます。
ベースの横などの、スポンジを貼り付けにくい部分は、
台座を斜めにして作業します。

この作業もスポンジがポロポロ落ちるので、
箱の中や新聞紙の上で行います。

スポンジはギュウギュウ押さえないことがポイント。
せっかくのフカフカ感がなくなってしまいます。

緑のスポンジを貼り付けたら、
ボンドが乾くまで数時間待ちます。
下地の透けをなくすために、
スキマができている部分や、
色が偏っているな〜という部分に、
水で薄めた木工用ボンドをしみこませます。

全体にボンドをしみこませてしまうと、
ボンドが乾いたときに、
スポンジのフカフカ感がなくなってしまいます。

また、木工用ボンドそのままを塗りつけると、
ネバネバし過ぎて、
スポンジがごっそり取れてしまったりします。
2回目にスポンジを貼る作業では、
あくまでも部分的に行うのがポイントです。

ボンドを塗った部分に、
上からやさしーくスポンジを乗せつつ、
スポンジのフカフカ感をプラスします。


しっかり乾燥させたら出来上がりです。

飛び散ったパウダーの掃除

よく見るとカラーパウダーやスポンジが、
余分な場所に飛び散ってしまっています。

石垣、階段、岩などは、
今後の作業に影響が出てしまうので、
筆などで丁寧に掃除します。


しっかりくっついている場合は、
ツマヨウジなどでカリカリこすってはがします。

最後に全体をチェックして、
今回の作業はここまで!

作業時間の目安は地面の作業が1時間ほどで、
間に乾燥時間を入れた後、
植え込み作りを2時間ほど行いました。

乾燥時間をしっかりとったほうが、
きれいに仕上がるかと思います。

一気に鮮やかになりました!
ん〜、お城っぽくなってきたぞー。


お城のプラモデル作り、
デコレーション編はまだまだ続きます。

次回はお城の庭の木を作ったり、
池を作っていきます。

作り方のご紹介のほか、
コレは使えるんじゃない?という、
素材の提案なども行います!お楽しみに。

童友社・1/380姫路城 製作コラム 第6回 
木・池を作ろう!の巻 に続く!
協力:童友社


 
 
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