ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』はホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
悪役1号編 第4回 ブタのフィギュアを塗装しよう!の巻】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
みなさんこんにちは!オオゴシ*トモエです。


悪役1号本体の製作も一区切り。
今回は悪役1号に付属している、豚のフィギュアを塗装します。


このブタさんのフィギュアに背中を押されて、
悪役1号を購入した方も多いのでは?と思います。
何を隠そう、ワタシもその一人です。

もちろん悪役1号本体も製作していて楽しいのですが、
やっぱりこのフィギュアがねっ。ねっ。


ちょうど隊員集合セットの発売のタイミングと重なり、
パッケージのイラストと同じように、
悪役1号の前にずらっとブタさんたちを並べたいなぁと思っています。
 

作業に入る前に、参考資料を読みます。


タスカモデリズモさんのサイトに、
完成写真などがあります。


説明書の通り塗装する場合も、
違うカラーリングにする場合も、
イメージ作りのために、しっかり読みます。
 

塗装前の準備


塗装前にランナーから切り離します。


ニッパーの持ち方、使い方は、
ガンプラ製作の時と同じです。


ニッパーを使い、
ゲートを少し残し切り離します。


ブタさんの耳を傷つけないように注意!
 
 
頭の上に少し残ったゲートのでっぱりを、
ニッパーでカットします。


ウッカリ多めに切り取ってしまうと、
すぐに頭がへこんでしまいます。


凹んでしまうと、後の処理が大変なので、
ここは細心の注意を払って、
きれいに切り取りたいトコロです。


フィギュアの大きさは2センチ以下。
写真では結構大きく見えますよね。





残りのゲートはデザインナイフを使って、
様子を見ながら削っていきます。


左右から少しずつ削ります。


一気に削ろうとすると、
頭が平らになってしまうことが!


手をサクッと切らないように注意!
 
 
ゲート処理ができたら、
パーティングラインを削ります。

下の写真の矢印の部分、
フィギュアの横に見える線が
成型の際にどうしてもできてしまう、
パーティングラインです。
 
デザインナイフやペーパーを使用して、
ラインを削っていきます。

サイドを削る際には服のシワを消さないように、
様子を見ながら削りましょう。


削り終わったら、歯ブラシなどを使って、
削りカスを払い落とします。


中性洗剤で洗ってよく乾燥させ、
離型剤や手の油分などを落として、
塗装することをオススメします。




フィギュアが小さいので、もち手につける場合は足の下のランナーは残しておいたほうが便利だということがわかりました。


上部のランナーは全部切り取り、
足の下のランナーは赤いラインの内側の部分を残しておきます。


この残したランナー部分をクリップではさんで、もち手につけます。


では色を塗っていきます。


GSIクレオス
Pinkyマーカーセット1260円(税込)
Pinkyマーカーセット

ピンキーストリートリペイント用のマーカーセット。
髪色などの基本色、塗装を落とす消しペンのほか、
筆状のペン先がセットになっている。

ガンダムマーカーと同じ、アルコールマーカー。

セット内容
PM00 ピンキーメイクリムーバー塗装落し用
PM01 ピンキーチョコレートブラウン1
PM02 ピンキーキャラメルブラウン1
PM03 ピンキーキャンディピンク
PM04 ピンキーミルクティーフレッシュ


Pinkyマーカーを使用して塗装します。


本来はピンキーストリートのリペイント用のマーカーセットですが、今回のペイントにぴったりな色が揃っていたため、Pinkyマーカーを使用することにしました。


ピンキーマーカーにはパレットにもなるケースが付属しています。
 
 
色マーカーのほか、透明の消しペンの中身も少し出します。


この消しペンの溶剤で濃度調整や、筆先の洗浄などをします。


ガンダムマーカーと同じアルコールマーカーなので、ガンダムマーカー消しペンでも代用できます。


そのほか薬局などで購入できる、
消毒用のエタノールもアルコールなので、
代用できます。
 
 
色を調色します。

パレットがない場合は、
布テープなどでも代用できます。

 
いざ、塗装!


ペン先そのままで塗ってもよいのですが、
今回のフィギュアは小さいので、
面相筆を使用して塗り分けます。


設定色では黒っぽい豚さんですが、
悪役1号を青く塗った今、何色でもいいんじゃ…?という気持ちもあり、ピンキーマーカーのミルクティーフレッシュで塗装しました。


エアブラシの塗装と同じく、薄い色を塗る場合は、成型色の色が透けてしまうので、
乾かしながら何度か重ね塗りして、きれいな色を発色させます。乾燥させている間に、
隣のブタさんを塗っていきます。


こちらはチョコレートブラウンで塗ります。

ピンキーマーカーのカラーっておいしそうな名前ですね…。

ワタクシ、細かい塗装の時に、小指が立ってしまうのですが、決しておすまししているわけではありません。

細かい場所を塗装するときに、「はみ出したらどうしよう…」という緊張で、筆がぶるぶるしてしまうので、小指でしっかり支えて、手を固定しているのです。

アレ?私だけ?


黒いブタさんを塗装している時、
見学をしてくださっている方々は、
口々に「や、焼き豚…」と、
つぶやいていたようです。
 
 
はみ出した部分は、消しペンで修正します。


ピンキーマーカーのリムーバーを、
ちょんちょんとつけて、
マーカーを溶かします。


リムーバーを大量につけると
色がにじんでしまうので注意しましょう。
 
 
リムーバーや消しペンでふき取った場合、
写真のようにペン先に色がつきます

そのままにしておくと、
次にふき取る時に色が濁ってしまったり、
失敗の原因になるのでこまめにきれいにします。

ティッシュにペン先を軽くトントン押し付けると、
ペン先についたインクがティッシュに吸い取られ、
ペン先が元通りになります。

オオゴシはリムーバーのインクがもったいないので、
そのティッシュで筆をきれいにします↓

 

服の塗装


続いては服の塗装です。


今回は筆塗りなので、
ビンに入っている、
そのままの濃度で塗装します。



一度塗っただけでは、筆ムラが出たり、
下の色が透けてしまうので、
よく乾かした後、二度塗りします。
 
 

悪役1号本体と統一感を出したかったので、
服は本体を塗装したときと同じ色
Mr.カラーを使用しました。





お次はポイント塗装をします。


小さなピンポイントのホワイト塗装で、白を一発でクッキリ発色させたい時には、油性マーカーの白を使っています。

ツマヨウジの先ほどの点くらいの大きさの塗装では、下地の影響を受けることなく発色します。
コレ、最強です。

ただし、白が若干黄色がかっているのと、プラを溶かす場合があるので、広い面積の塗装には向かないと思います。
模型用の塗料やマーカー以外にもこんなのがあるよ、というコネタでした。

ポイント塗装


ベルトやボタンなどの、
細かい部分を塗っていきます。

筆でははみ出してしまうような小さな場所は、
ツマヨウジなどを使って塗ります。


ちなみにベルトやボタンのシルバーは、
ガンダムマーカーのメッキシルバーを使用しました。
 
 

最後にブーツを塗装します。


ピンキーマーカーのキャラメルブラウンを塗ります。


最後の最後なので、はみ出さないように塗ります。


はみ出しや、塗り残しなどがないかよく確認します。
 
 


塗料が乾いたら、足のゲートを切り離します。


フィギュアの塗装、1体完成です!…が、
今回のじょいほび!では悪役1号の前に、
ずらっとたくさん並べる予定…。


まだまだ先は長いです。

 
 

引き続き、別のフィギュアを塗装します。


パッケージのイラストと同じようにするためには、
あと19体…果てしないなぁと思った瞬間、
いいアイデアが!

「みんなで分担してフィギュアを塗ろう大作戦!」です。

じょいほび!見学に来てくださっている方々に相談すると、みなさん快くOKしてくださいました。

じょいほび!作品ならではの展開に、
一段と楽しい作品が出来上がりそうな予感。


協力者のみなさんにフィギュアを託し、
思い思いにペイントしていただいている間に、
オオゴシもフィギュアをペイントします。

フィギュアが20体揃い、次回はベースを製作します。


悪役1号のコラムも次回でいよいよ最終回です!


悪役1号編 第5回
悪役1号をディスプレイしよう!の巻 に続く!

 
 


 
 
じょいほび!企画から誕生したオリジナルツール、
ENJOY HOBBY TOOL'S 新アイテム プラスチック用ヤスリ細、
ヤマシロヤ5階ホビー・フィギュアフロアおよび
じょいほび!ヤスリ通販ページで好評販売中です。

詳しい商品説明はこちら!
 
 

じょいほびTOPへ
 
コラムTOP
 
BACK

※コラム中で紹介されている商品・メーカー・価格等の情報は初掲載時のものです。現状と異なる場合がありますのでご了承下さい。
Copyright (C) Yamashiroya/ オオゴシ*トモエ