ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
【第11回 塗装をしよう!の巻 後編 部分塗装】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
みなさんこんにちは!今回のじょいほび!も、ヤマシロヤよりめがねっこオオゴシ*トモエと、ヤマシロヤカリスマ店員玉さんがお送りします!
塗料をたくさんもってにっこりしていますが、
特に意味はありません(笑)

今回も引き続き塗装を行います。
後半では、赤、青、黄色の各パーツに色を
塗っていきます。

サーフェイサーを吹こうの回では、下地塗装だったので、気楽に色を決めていたのですが、今回は本番!ということで、きっちり色を決めていきます。
 

オリジナルの色を作る!

色を決めるときは、一色ずつ決めるのでは
なくて、最初にある程度色のイメージを決め、
塗装プランを立てておきます。

完全オリジナルカラーの場合は、目や自分の感覚でバランスを見ることになるのですが、ある程度キットの色に準じてという場合は、ガンプラの説明書のカラーガイド模型雑誌などの作例記事に記載されているカラーレシピを参考にすると、スムーズにしかも失敗なく色を決めることができます。
 
 
色を調色する時のポイントは、塗料のビンの底の方に、顔料が沈殿していることがあるので、よく攪拌して塗料をできるだけ均一な状態にすること。
できれば、塗料ビンの中で色を混ぜるより、スペアボトルや紙コップなどの別の容器で混ぜるようにしましょう。


そして最大のポイントは、昼間の明るい場所で行うことです。
夜に色を決めると、塗装した翌朝、塗った色が思っていた色とあまりにも違いすぎて、ビックリすることがあります。
 
 
ビンの中の色と、
実際パーツに塗装した時の色とでは、
印象が変わってしまう場合が多々あるので、
必ずテストピース(試し吹き)をして、
色を決めていきます。

テストピースとパーツを見比べて、
塗ったらどうなるか考えたり、
各色のテストピースを並べて
色のバランスを考えたりと、
色を決めていくのにとても便利です。
 
 



実はこの青い色を決めるのに、紆余曲折ありまして、なかなか思ったとおりの色にならず、
作り直し…を3回ほど繰り返しました。

今回のオオゴシのWガンダムの場合、
この青の色というのが基準色であり、
妥協できないキモの色「ゆずれない色」でした。

赤や黄色の色もこの青を基準として決めていきます。
オリジナルの色を塗装する際は、基準になる色を決めます。基準の色を決めることで色決めがスムーズにいきます。

色はすべてGSIクレオスMr.カラーを使用しました。

ブルー(青) 光沢:5
パープル 光沢:3
コバルトブルー 半光沢:2
の割合で混ぜたものが、
左の写真の色です。


混ぜる比率は、、メーカーや、個々塗料の状態によっても違ってくるので、参考程度に考えてくださいね。
 
青いパーツを塗料しよう!  
適正濃度に希釈して、カップにそそぎます。
塗料の希釈濃度は3、4倍くらいに
薄めます。
 
 
毎度のコトながら、ホコリがつかないように、気をつけて塗装します。

エアブラシとパーツとの距離は、3センチから5センチくらいです。

下地も青いので、比較的色ははやく発色するのですが、ムラのないようにそして、今回は光沢の塗料を使用して、ツヤを生かしつつ塗装をするので、薄く何度も吹き重ねて、なるべくツヤを出しながら塗装していきます。


Wガンダムは、全体的に青と白の面積がかなり広いキットで、今回のオオゴシ作品の青は、羽を青っぽい色に振っているので、より一層青い色のイメージが強くなることが予想されました。そのため、青に少し赤みを入れたいと思い、パープルっぽい青にすることにしました。
 
 
オオゴシのコダワリポイント!
パーツの裏側も色を塗る!
です。

パーツの裏側は本来は見えないんだからちょっとくらいいっかなー?と思ってしまうのですが、ポーズをとらせたり、ここは見えないだろうと思っていたところが結構見えちゃったりします。キャ!

設定色と同じ色を塗るときは、見えてもまだ目立たないのですが、オリジナルカラーにした際は、裏側がキットの素の色だったりすると、ガッカリしてしまうので、面倒ですが極力裏側や見えないだろうと思う部分も塗っていきます。
 
 
塗装途中にスタンドの下などの明るい場所で、パーツの状態を確認しましょう。

ホコリは付いていないか?
グラデーションの具合はどうか?
など、よーくチェックしましょう。
 
赤いパーツを塗料しよう!

次は赤のパーツの塗装です。
青いパーツや白いパーツを見ながら、
あらかじめ決めておいた色を調色します。


モンザレッド光沢に、
蛍光ピンクつや消しごく少量混ぜます


オオゴシのコダワリポイント!
発色の隠し味には蛍光色を!
です。

よく文房具のマーカーのインクなどに、
発色をよくするために
蛍光色が混ざっていることがありますが、
それと同じく、赤などの色の発色をよくするため
かくし味程度にほんの少量蛍光色を加えます。
 
 
試し吹きをして、
パーツに塗っていきます。
 
 
赤いパーツの塗装後、よく感想させてから、スタンドの下などの明るい場所で、パーツの状態を確認と、他のパーツとのバランスをチェックします。


本当は仮組みしたいところなのですが、塗料がはがれたり、表面にキズがついたりするのが怖いので、このままの状態で確認します。
 
黄色いパーツを塗装しよう!

同じく黄色の塗装です。
イエロー(黄)光沢:6
オレンジ(橙)光沢:4
くらいの割合で混ぜ、オレンジよりの黄色を吹きます。
 
 
黄色を塗装する時は、エアブラシの中で他の塗料が混ざらないように念入りにうがいをしておきましょう。
また、下地の色を受けやすい色なので、きれいに発色するように心がけましょう。
 


すべてのパーツの塗装ができました!
もう一度すべてのパーツを確認します。


この状態でもかなりツヤツヤなのですが、これからトップコートにマニキュアを吹いて、さらに美しい仕上げを目指します!!

次回ついに完成です!

【じょいほび!第12回】
スミ入れ、トップコートの巻 に続く!
(C)創通エージェンシー・サンライズ (C)GSIクレオス
 
 


 
 
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