ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
【第8回表面処理の仕上げ サーフェイサーを吹こう!の巻 前編】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
前回の第7回では、接着したパーツの継ぎ目消しと、
パーツの表面処理
を行いました。

今回は塗装に入る前に、パーツの下地を整えるため、
サーフェイサーと呼ばれる下地剤を塗装します。
略して「サフ吹き」とも言います。

サフ吹きは、表面処理の最終仕上げの作業で、
下地剤のサーフェイサーを吹き、パーツの表面にキズがないか確認したり、塗料の定着をよくするための作業です。

サフ吹きでペーパーがけのキズや、処理しきれていなかった継ぎ目などが見つかった場合、そのまま塗装時にも出てしまうので、もう一度処理します。

より美しく塗装するための大切な作業なのです。

メイクとおんなじで、ファンデーションのノリをよくして、肌をきめ細かく、綺麗に見せるためには、下地作りって大切ですよね。何事も下地が大切!なんです。

そんな大切な下地ですが、
ツヤツヤ塗装を目指すウィングガンダムさんは、
以下の方法で下地作りをしたいと考えています。

キズはきっちり見つけたいけど、発色は最優先!
ということで、通常のグレーのサーフェイサーではなく、白い下地剤に塗料を混ぜた、オリジナルカラーの下地剤、『カラーサフ』を使用します。

なんで普通のサーフェイサーを使わないの?と不思議に思っているアナタ。その理由や、サーフェイサーのメリットデメリット、使用法などをご説明します。
 

サーフェイサーって何?

横の写真のように、スプレータイプのものと、
エアブラシなどで塗装する用のビン入りタイプがあります。
どちらも中身は同じものです。

サーフェイサーとは簡単に言うと、
液状のパテ※が入った、塗料の定着剤のことを言います。

サーフェイサーには500、1000、1200などがあり、
用途にあわせて使用します。
500はキズ埋め効果が高く、1000は滑らかな仕上がりになります。
ガンプラで使用されるのは1000ではないかな?と思います。


どうしてサーフェイサーはグレーなの?

サーフェイサーの色がグレーなのは、グレーという色は、
物体の立体感を一番とらえやすい色だからなのだそうです。
細かいキズやパーツの段差なども見つけやすい色ということになります。

サフは塗装(本番)前の最終テストの意味合いが大きいのではないか?とオオゴシは考えています。

サフを吹いた段階で見えるキズは、塗装の段階でもそのままの形で見えてしまうことが多いのです。サフを吹いて見つけたキズを、みなっかったことにすると、塗装した後に後悔するという悲しい結果になります。
キズを見つけてしまったら、もう一度ペーパーをかけたり、パテ埋め処理などをしましょう。
表面処理をおざなりにすると、このサフ吹きで「しまった!」と思うことになります。そして発見したキズを見なかったことにしたくなります(笑)ペーパーがけのやり直しをしていると、ちゃんとやっておけばヨカッタ…と、過去の自分を説教したい気持ちになります。
GSIクレオス
Mr.サーフェイサースプレー
420円(税込)

GSIクレオス
Mr.サーフェイサー
315円(税込)
※パテとは?
パテとは、ヤスリがけをしても消えなかったパーツのへこみやキズ、接着する時に失敗して継ぎ目が残ってしまったときなどに、それらのキズやへこみを埋めるのに使うものです。改造などをする場合を除いて、接着やペーパーがけをきっちりしておけばパテはほとんど必要ないんですよね。パテを日常のものにたとえると…うーん、なんだろう?引越しの時に壁のガビョウの穴や、床のキズなどを補修して、平らな状態にするのと同じ感じでしょうか?ん?ちょっとチガウ?おっと、話が脱線しちゃいました。

サーフェイサーのメリット

■塗料の食いつきを良くし、塗料をはがれにくくする
■パテの成分がペーパーがけでできた細かいキズを埋めてくれる
■パーツの色を均一にすることによって、表面処理消せなかったキズや、
 継ぎ目、改造した場合は違う素材との境目を見つけることができる


と、一般的には言われています。
サーフェイサーには、塗料の定着をよくする効果があり、塗料とパーツの間にサフの層を作ることにより、
この後塗装する塗料のノリがよくする効果があります。

改造などをした場合は、サフ吹きをして表面を確認する作業はとても重要です。黒いパーツを白いプラ板とポリパテなどを使って改造した場合、いろいろな色が混ざって継ぎ目や素材の質感の違いが分かりにくかったりします。そんなときにサフを吹いて色を統一し、キズを発見しやすくするのです。また、塗料とパーツの間にサフの層を作ることにより、下の素材の影響を少なくして、よりキレイに塗装することができるのです。

パーツの色のリセット効果もあります。赤、青、黄のパーツを、同じ色に塗装したい場合、それぞれ違う色の下地の上に塗装すると大きな影響が出ます。同じ色にするのは結構大変だったりします。そこで、塗装する前にパーツの色を同じに統一すると、均一な色に塗装しやすくなるのです。

…ただしサーフェイサーは万能ではありません。
サーフェイサーはキズを埋めてくれるものだ!とペーパーがけなどの表面処理をおざなりにすると、後で大変な思いをすることがあります。目を見張るほどのキズ埋め効果はないような気がします。サーフェイサーを吹かないよりは吹いたほうがマシくらいの感じ…かな?
キズ埋めの効果というよりは、キズ発見の効果のほうが大きいと思います。


サーフェイサーのデメリット

■白や赤黄色やピンクなど、明るい色を塗装する場合はグレーだと塗装に影響が出てしまう
■細かいデティールなどを埋めてしまったり、厚ぼったくなったりする



オオゴシは、今までほとんどの作品はサフレスで製作しました。改造をせず、カラーリングもパーツの色と同じ色を塗装することが多かったので、あえて色をリセットする必要がなかったのです。それから、サフを吹くことによって生じるいろいろなデメリットの方が大きく感じていたのです。


しかし、サフレスで失敗したなぁ…と思った経験が2つあります。

一つは以前キュベレイを製作したのですが、大きな羽のパーツが透けてしまったことです。発色を優先させ、サフレス仕上げたため、薄い一枚の羽パーツが撮影用の照明をあてた時に透けてしまったのです。パーツの裏側だけでもサフを吹いて、透過防止をしておけばよかった…と思いました。よっぽど薄いパーツ&薄い色じゃないと、光に透けるなんてことはないのですが、サフにはパーツの透過防止効果もあるんですよね。

もう一つはメタリック塗装をした際に、マスキングしたらごっそり塗料がはがれてしまったこと。
普通の塗料だとそんなことはないのにナゼ?と、調べてみたら…メタリックの塗料は金属の粒子が多く含まれているので、他の塗料と比べると、パーツへの食いつきがあまり強くないのです。メタリック塗装するパーツには、サフを吹いたほうがいいなと痛感しました。


キズ発見目的でサフを使う必要がないくらい、表面処理をきっちりして、サフは吹かなくてもいいんじゃないかと、実は今でもちょっとだけ思っています。これはあくまでオオゴシの考えなのですが、結局のところ作るもの、用途によってケースバイケースなんじゃないかな?と思います。

ホワイトサーフェイサーとベースホワイトの違い

白い下地剤には、ホワイトサーフェイサーベースホワイトなどがあります。
グレーのサーフェイサーだと、塗装に影響が出てしまう、薄い色を塗装するパーツの下地に使用します。

実はオオゴシ、前々から気になっていたことがありまして、Mr.ベースホワイト1000Mr.ホワイトサーフェイサー1000は両方とも白い色で、粒子の大きさの表記も同じですが、違いがあるのかな?ということです。
よい機械なので、勇気を出してGSIクレオスさんにお伺いしたところ、樹脂と、顔料の配合比が違うのだそうです。
Mr.ホワイトサーフェイサーは、グレーのサーフェイサーの白バージョンです。樹脂分の割合が多いので、下地剤として、塗料の食いつきをよくしたり、キズ埋め効果があります。

それに対して、Mr.ベースホワイトは顔料が多いので、下地を覆い隠す力(隠ぺい力)が強く、濃い色のパーツを薄い色に塗装する時などに有効です。若干のキズ埋め効果もあります。
ホワイトサーフェイサーとベースホワイトでは、このような違いがあったのですね。

GSIクレオス
Mr.ベースホワイト1000
315円(税込)

今回からエアブラシを使用します。

オオゴシもエアブラシを使う前はなんだか得体の知れないピカピカした機械というイメージしかなかったのですが…(どんなイメージやねん!)慣れてしまえばスプレー塗装より簡単に、きれいに塗装することができます。


エアブラシとは霧吹きのように、空気と塗料を同時に噴射し、色を吹き付けて塗装する道具です。
薄くて均一な塗膜を作ることができます。



コンプレッサー空気をエアブラシに供給する機械です。
というとかしこまって聞こえるので簡単に。
金魚の水槽のぶくぶくみたいな感じです。身近でしょ?


エアーレギュレーターはコンプレッサーとエアブラシの間で、
エアブラシに送る空気を調節するための道具です。
空気中の水分を取る、水抜きの機能もついているので、湿度が高い日にも快適に塗装することができます。


はじめてでどれを用意したらよいのか…という方には、
コンプレッサー、レギュレーター、エアブラシセットも販売されていますので、そちらがオススメです。



写真の組み合わせが、オオゴシの自宅で、かれこれ5年以上使用しているものと同じものです。


快適に塗装するために塗装ブースも用意します。
塗料が部屋に舞うのを防いだり、長時間塗装する際に欠かせません。


どうして塗装ブースが置けない場合は、窓のそばやベランダなどで換気をしながら塗装しましょう。


エアブラシセットはかなりイイお値段ですが、エアブラシ塗装の楽しさと、きれいな仕上がりは模型の楽しみを広げてくれること間違いナシです。


GSIクレオス
プロコンBOY WAダブルアクション
(0.3mm)
12,390円(税込)


GSIクレオス
Mr.リニアコンプレッサーL5
26,250円(税込)



GSIクレオス
Mr.エアーレギュレーターU
(圧力計付)
7,140円 (税込)


 
塗装の用意をしよう!  
塗装に入る前に作業をスムーズにするための
道具を作ります。


マラサイの回でも触れましたが、塗装の際にパーツを固定するもち手を作ります。



作り方は写真のように割り箸にクリップをつけたり、
布テープを巻きつけて作ります。

より詳しい作り方は、【番外編 HGマラサイをさくっ!と仕上げで作ろうの巻 その4】 を参照してくださいね。 
もち手はたくさんあればあるほど便利です。

一度作っておけば、繰り返し使用できるので、
パーツの形状にあわせて、
30本〜40本くらい作っておくとよいでしょう。
ちなみにオオゴシ私物の持ち手たち。塗料のつき具合から歴史を感じます(笑)

持ち手ができたら、乾燥台を作ります。
塗装したパーツを、乾燥するまで手で持っていては、作業効率も悪くなってしまいます。

乾燥台には、木の板に穴をあけたものや、発泡スチロール、粘土などいろいろなものが利用されますが、身近にあるもので簡単に作れる乾燥台をご紹介します。

100円ショップで売っている、サイドが網目状になっている、ブックスタンドを使用します。
このサイドの網目がポイントなんです。
 
ブックスタンドを横にして、網目状になっているところに、割り箸で作ったもち手をさして乾燥させるのです。

さした持ち手をが下に抜けてしまわないように、底になる方の網目の穴を布テープでふさぎます。

意外に使用頻度が高いのが、この布テープです。
乾燥台を作ったり、持ち手に使ったりと、
あると重宝します。



この乾燥台はコストも安いですし、
作り方もとても簡単です。

また、使用しないときには重ねて収納できるので、
とってもオススメです。
何個か用意しておくとローテーションで使用できます。
 
Mr.カラー専用薄め液を用意しよう!
塗装の際に絶対に必要なものがこちら。Mr.カラー専用うすめ液です。
お値段は157円〜840円。サイズがいろいろあり、
使う量にあわせて選べます。

その名の通り、模型用の塗料、Mr.カラーを希釈したり、
エアブラシや筆、道具を洗浄する際に使用します。

作業中に結構な量を使用することになりますので、
大きめサイズのものを買っておくことをオススメします。

ウィングガンダムを製作するのに使用した薄め液は
一番大きいサイズのものが約1本半。
塗料を薄めるよりも、洗浄に使う量が断然多いです。
作業中(特に夜中)に「なくなった!」なんてことがないようにしましょう。

ホームセンターなどで販売されている、他のラッカーシンナーでは、
プラスチックを溶かす可能性があるので、
必ず専用の薄め液を使用しましょう。

以前安いからという理由で強いラッカー溶剤を使ったら、
プラスチックを溶かして痛い目をみちゃいました。
みなさんはそんなことにならないように注意です(泣)


GSIクレオス
Mr.カラーうすめ液
写真は特大サイズ
840円(税込)
 
塗装する時にあると便利なグッズ紹介
こちらは絶対に必要というわけではないのですが、あると便利なグッズを紹介します。

Mr.カラー専用のうすめ液を使用する際に、ボトルの大きな口で注ぐと
大量に入れすぎてしまうことがあります。
そこで、微調整ができるようにボトルキャップなどを使用するのがオススメです。

GSIクレオス
うすめ液大・特大ボトル用
注ぎ口キャップ(3個入)
315円(税込)

理科の実験などで使用される、洗浄瓶です。
容器を押すと、中の液体が噴射します。
さかさまにしなくてよいので作業がスムーズです。
お値段は200円〜300円
東急ハンズやホームセンターで購入できます。
 
■調色スティック
最初は、調色計量セットです。調色スティックとスポイドがセットになったもので、
これでビンの中の塗料の攪拌(かき混ぜて均一な状態にする)します。
下の写真のように、塗料を注ぐ際のガイドに使用します。
 
GSIクレオス
Mr.ミックスU
(調色計量セット)
630円(税込)
 
■スペアボトル
調色した塗料を保管するための、専用のスペアボトルです。
塗料のビンの色をそのまま使うときは、もとのビンに戻してあげればよいのですが、
色を混ぜてオリジナルカラーを作ったときには、別の容器に入れて保管します。


GSIクレオス
Mr.スペアボトル
63円(税込)

GSIクレオス
Mr.スペアボトル(大)
157円(税込)

写真のように保管します。
何本か用意しておくと便利です。
 
■紙コップ
模型ショップで販売されているもの以外にも、便利なグッズがたくさんあります。

微妙な色を調色する場合や慣れないうちは、色が見えやすい紙コップを使うのがオススメです。
オオゴシも、エアブラシを使い始めた頃は、紙コップで適正濃度に薄めたり、色を作っていました。
紙コップの口に折り目を作ると、ビンやエアブラシのカップにも塗料が注ぎやすいので便利です。

写真は子供用の紙コップです。
普通の紙コップの3分の1ほどの大きさです。
パーティーグッズコーナーで見つけました。
塗料を作る際にちょうどよい大きさだったりします。
 
■トイレットペーパー ティッシュペーパー
塗装の際に必ず必要なのが、ティッシュペーパーまたはトイレットペーパーです。

ビンのふちや調色スティックについた塗料を拭いたり、エアブラシの掃除などに使用します。

塗料をこぼしたりと、アクシデントもよくあるので(笑)
必ず手の届くところにおいておくべし。
塗料ビンから塗料を注ぐと、ビンのふちに塗料がついてしまうことがあります。

この塗料はかならず拭いておきましょう。
拭かないと大変なことになります。


時間がたつと、塗料が固まってしまい、ビンのフタがあかなくなってしまいまうのです。

ビンのふたの固いことといったら!
女性の力ではびくともしません。
作業を始めるときに、ビンのふたがあかないと、かなりモチベーションが下がります。
 
■マスク、手袋
長時間塗装する時には、換気に注意しましょう。
有機溶剤を使用するので、長時間の作業の際には塗装用のマスクをしましょう。

また、爪の間に塗料が入ると、ちょっと手を洗ったくらいでは落ちなくなってしまいます。パーツを持つ方の手だけでも手袋をしておくとかなり違います。
 
■ハケ、ブラシ
塗装中はホコリは大敵です。ブラシや筆などでホコリ対策をしましょう。
ちなみにこちらは100円ショップで購入した、お化粧に使うチークブラシです。→
パーツのホコリを払うのにちょうどよいので、愛用しています。

大きめの筆などでもOKです。
 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、
(いつものこと?) 作業に入ります。

まずは最初にお話したとおり、
ベースホワイトに塗料を混ぜた、オリジナルカラーの下地剤、『カラーサフ』を作ります。

塗装する赤と黄色の色が、より鮮やかに発色するように、オレンジ色の下地を作ります。このオレンジ色の下地は、両方の色の発色をよくしてくれる効果があります。



作り方はとっても簡単。
ベースホワイト適量に、オレンジの塗料を少量混ぜます。このとき、あまり濃い色にならないように様子を見ながら少しずつ塗料を混ぜていきます。
 
 
お好みの色になったら、薄め液で3、4倍に薄めてエアブラシのカップに注ぎます。
エアブラシのカップの中で薄める時には、カップの中に塗料を少し(大体四分の一くらい)注ぎ、薄め液を入れます。

塗料の濃度が濃すぎると、ノズルが詰まったり、きれいに塗装することができません。最初は適正な濃度がわかりにくいので、カップに注ぐ前に紙コップで濃度を調整するのがオススメです。
エアブラシのカップに注ぐ時には、調色スティックをガイドにすると、こぼれることなく注ぐことができます。
 
 
 
薄め液を入れたら、空気を逆流させてエアブラシのカップの中を攪拌します。
塗料は薄め液よりも重いので、このようにしてカップの中でかき混ぜます。

この作業を「うがい」といいます。

写真はうがいをさせているところ。
カップの中がぶくぶくあわ立っているのがお分かりいただけるかと思います。
塗料の色がちがいますがカンベンです→


先われノズルのタイプは、ノズル部分をゆるめ、空気を逆流させます。
先が割れていないタイプは、ノズル部分を指で押さえて空気を逆流させます。


塗料の用意ができたら、必ず試し吹きをします。


ホントはプラ板とかに試し吹きするのが理想なのですが、爪に吹いちゃってます。実は爪は表面がツルツルしていて、手っ取り早いのですが、あんまりオススメできません(汗)コレは実は悪い例→


試し吹きをして、塗料の濃度や、色の感じを確認します。塗料の濃度が濃いと、ザラザラした感じになります。その場合は薄め液を少し加えて濃度調整します。薄い場合は塗料を少し加えます。



 
  いよいよ塗装です
いよいよ塗装に入ります。

表面処理はしっかり行っているので、
キズはない(…と信じたい)と思うのですが、
まだ処理し切れていないキズがひょっとしたら残っているかもしれません。

先ほどの乾燥台に色を塗るパーツを立てて、
塗装直前に、ハケやブラシでパーツのホコリを
丁寧に払います。

塗装前にもエアブラシの空気だけ当てて、
再度ホコリを吹き飛ばします。

塗装ではホコリは大敵なのです。
せっかく表面処理をしっかりしても、ホコリがついてしまうときれいな塗装面が台無しです。
徹底的にホコリ対策をしましょう。
 
 


パーツとエアブラシは、パーツの大きさやエア圧にもよりますが、だいたい3センチ〜5センチくらい離して塗装します。

近すぎると塗料が流れ、遠すぎると空気中のホコリなどを巻き込むので、表面がザラザラになります。
適度な距離感が大切なんです。

最初にパーツの端っこや、凹みの部分など、塗料が入りにくい部分を塗装します。

一つのパーツにあまり長時間吹くと、
吹きすぎて塗料が流れる原因になってしまったり、
塗料が乾くまでに時間がかかり、ホコリがつきやすくなったりするので、あくまでもさらっと吹いて、
次のパーツに移ります。

少し塗っては乾かして…と、3、4回その作業を繰り返して、少しずつ色を塗っていきます。


写真は塗って乾かしてを3回目くらい繰り返した状態です。上のパーツに比べて、色がついているのがお分かりいただけますでしょうか?

塗り方の過程は、次回にもっと詳しくご紹介します。
 
 
赤、黄色のパーツの下地が完成しました。
カラーサフだとこれから塗る赤や黄色の発色を邪魔することがありません。
少し色をつけることによって、ホワイトサーフェイサーよりキズも見つけやすくなります。
結構いいトコドリな下地だったりします。

この状態のまま15分〜30分くらい乾燥させます。パーツ同士がくっつかないように、適度に距離をあけて乾燥台に立てましょう。

この調子で、白いパーツや青いパーツなどの下地を塗っていきます。
 
次に塗装する、青いパーツや白いパーツを持ち手につけ、準備をします。


【じょいほび!第9回】
表面処理の仕上げ サーフェイサーを吹こう!の巻後編 に続く!
(C)創通エージェンシー・サンライズ  (C)GSIクレオス
 
 


 
 
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