ヤマシロヤ 模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
 
【1/380 姫路城プラモデル 製作コラム
第8回 姫路城完成!庭園の飾りつけをしよう!の巻】

Text byオオゴシ*トモエ
 
このコラムではお城のプラモデルの製作過程作り方
道具の紹介などを行っています。
これまでのコラムはこちら!

城プラ製作コラムもついに最終回!

最終回はお城の庭のデコレーションを行います!
これまでにつくった松の木や、石などを配置して、
彩り豊かに飾り付け
ていきます。

完成まであと少し!
ラストスパートがんばりますよ〜♪
今作っているのはこのキット!

童友社1:380 姫路城 を製作中です。

ヤマシロヤ5階ホビー・フィギュアフロアで取り扱い中です!
 



前回の作業はここまで!

前回はいろいろ手を加えたベースに、
塗装したお城を組み上げました。

一応お城は完成なんですが、
地面やお庭がちょっぴりさみしい感じ。

そこで今回は庭を飾り付けていきます。
城の庭ってどんな感じ?


お庭を飾りつけるといっても、
家の庭と違ってお城だし……。うーん。

初めてのことなので、どんな風にしたらよいのか、
しばし考え込んでしまいました。

そこで姫路城の資料を参考に、
実際のお城の写真を見ながら作業していくことにしました。

上の資料の写真と、同じ場所です。

写真を参考に、草むらなどの表現には、
緑のカラーパウダーやスポンジを使い、
木を配置してこんな感じにしていきます。


では、作業の様子をご紹介します☆




木や草の表現


接着に使用するのは、
お城の製作ではおなじみ木工用ボンドです。

水を少しだけ加えて、
伸びをよくして使用します。

筆やツマヨウジなどに適量とって、
地面に塗っていきます。
石垣など余分な部分につかないように、
ボンドを塗ります。


草や木の表現は、
資料の通りに絶対しなければいけない!
というわけではありません。

季節や天候、
いつの時代のお城なのかによっても、
植えられている草木や、
景色は変わってくると思います。

自分のイメージに合った表現をアレコレ考えるのも
楽しみのひとつだと思います(*^_^*)
 
ボンドを塗った上に、はみ出さないように、
緑のカラーパウダーを乗せます。


奥まった部分にピンポイントに乗せたいときには、
先端に小さなスプーンがついている、
調色スティックなどを使うのがおすすめ。
 
指が届かない部分は、
ピンセットを使ってスポンジを配置します。

草木の配置は、立体感がポイント。

カラーパウダーと、
スポンジのあわせ技をつかえば、
雰囲気もぐっとそれっぽくなります。


低い緑と、高い緑、
それに色が少し違うものを組み合わせると、
情報量が増えて一気に華やかになります。
 
こちらが作業後の写真。
いかがでしょうか?

茶色いカラーパウダーだけでは、
すこしさみしかったお城の庭が、
こんなに鮮やかになりました。


お次は木をベースに固定していきます。
その方法をご紹介します。
 
木を固定しよう!

コラム第6回で製作した松の木を、
ベースに接着していきます。

使うのは模型用のドリル、ピンバイスです。
松の木の幹と同じくらいの太さのドリル刃を使い、
ベースに垂直に立てて、
くるくる回しながらお城のベースに穴をあけます。


今回は1.5ミリのドリル刃を使いました。

穴をあけるときには、刃が斜めにならないように、
注意しつつ作業を行います。
 
木の根元に木工用ボンドを少量つけて、
穴に差し込みます。

木の根元まわりに緑のパウダーを配置すると、
幹と地面の境目が目立たなくなります。



同じようにバランスを見ながら、
お城全体に木を配置し、固定していきます。


下が作業後の写真です。
 



庭園の飾りつけ


木や緑をさらっと配置して、
かなり彩りが豊かになったお城ですが、
一番広い、池がある部分がまださみしいですよね。
 
池を作ったとき、コラム内で触れましたが、
池は現在の姫路城にはないものだったのです。

現在のホンモノの姫路城とは異なりますが、
模型的によい景色にしたいな〜ということで、
ここはいっちょ自由に、
庭園をつくってみようということになりました。
 
カラーストーンを使います

草や、土、砂利の表現はカラーパウダー、
茂みはカラースポンジを使用しました。

商品の詳細や使い方はこちら!


日本庭園というと、
庭に配置されている石などが印象的ですよね。
ということでこんなアイテムを使ってみました。
 
カラーストーンの着色

ジオラマ用の着色された小石、
カラーストーン
を使用します。

今回はブラックを使用しました。

このカラーストーン、
着色された上から違う色を塗ることもできます。


お好みのアクリルカラーを、
塗料皿に適量出して、
カラーストーンを入れて混ぜます。


塗料の濃度は濃い目、
ビンから出した状態のままがよいです。

下の写真は乾燥した状態。
適度なつや消しになっていい感じ。
茶系やグレー系など3色くらい用意して、
庭に配置していきます。


 
姫路城の近くには好古園という、
素敵な日本庭園もあるみたいですね。

ちょうど姫路城のパンフレットに、
好古園の写真もいくつかあったので、
参考にして作業します。

石や砂利で水の流れをあらわした枯山水とか、
雪景色とかもよいですよね〜。
 
景色をイメージしつつ、
いろいろなアイテムを組み合わせていきます。

池の中にも、石を配置しました。
この石、水の上に浮いてるのですが……。

下の写真のように、石を配置したところに、
グラスデコを流し込み石を半分埋めます。


あっという間に池の中の石ができました。
グラスデコの紹介や作業の様子はこちら!
 
この作業をした日は2007年12月。

2007年最後の作業日だったのですが、
超ノリノリで作業しちゃいました。


これで終了!っていう、
ゴールみたいなものがない作業って、
ずーっと手を加えたくなるんですが、
ここで一区切り。


グラスデコが乾いたら、お庭は完成です。
 



お城の最終仕上げ

ベースの周りに貼っていた、
カバー用のマスキングテープをはがします。

パーツがちゃんとついているかなどの、
最終チェックを行い、天守閣を接着します。
 
2007年7月〜12月にかけて、
取り組んでまいりました、
童友社・姫路城もついに完成ですー。


仮組みしたりパーツの修正をしたり
塗装をしたり石垣を削ったり塗ったり……。

イロイロな作業を行いましたね〜。しみじみ。
 
プレート忘れてました……

完成した喜びに浸っていたら、
後ろでじょいほび!スタッフ玉さんの、
「これ、どうします?」の声が。

あ!!姫路城のプレート忘れてまちた。

さくっとエアブラシで黒く塗装して、
エナメル塗料のゴールドでドライブラシをして、
仕上げました。
 
ベースにくっつければ、できあがり〜。


お城のプラモデルを作ったことがなかったため、
作る前は不安でいっぱいだったものの、
少しずつ完成に近づくにつれ、
製作が楽しくなってきて、
完成するのがもったいないなぁと感じるくらい、
お城のプラモデルに魅了されていました。


この姫路城はヤマシロヤ6階に展示中です。
 



 
 
  
 


2007年7月〜12月にかけて、
取り組んでまいりました、
童友社・姫路城、無事完成です!
作業時間は延べ44時間!!

コラムや作業公開を見てくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

お城のプラモデルに興味を持っていただける
きっかけになればとってもうれしいです♪
協力:童友社


 
 
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