ヤマシロヤ模型製作Webコラム『オオゴシ*トモエのEnjoy Hobby!』は、ホビーの楽しさ、プラモデル作りの面白さを紹介するコラムです。みなさんもじょいほび!と一緒に楽しい模型ライフをはじめませんか?
【ガレージキット(レジンキット)製作編 第1回下準備をしようの巻】
TEXT BY オオゴシ*トモエ
 
じょいほび!新たなお題は?

みなさんこんにちは!オオゴシ*トモエです。

これまでじょいほび!では、MGウィングガンダムゼロカスタムHGマラサイ、ブログレポートのみですがMGアッガイHGダンバイン
戦車模型(悪役1号)などのプラモデル製作や、
Pinky:st.HCM Proなどのアレンジ作品の製作を行ってきました。

2007年最初の製作はガレージキット(レジンキット)の製作を行います。

プラモデルを楽しんでいる方の中にも、ガレージキット(レジンキット)を作ってみたいという方もいるのでは?と思います。

じょいほび!コラムではこれから数回に渡って、ガレージキット(レジンキット)製作の手順などをご紹介していきます。
 



軽音堂・臼井政一郎『チョコレート工場長』


お題ガレージキット(レジンキット)はコレ!


製作するガレージキット(レジンキット)は、
軽音堂・臼井政一郎さん作『チョコレート工場長』です。


このキットは世界最大のガレージキット展示即売イベント、
ワンダーフェスティバルで販売されたキットです。

ガレージキットや、ワンダーフェスティバルの詳細は、
ワンダーフェスティバル公式サイトをご覧ください。


実はこの『チョコレート工場長』さん、ワンフェス2006〔夏〕で個人的に購入したものなんです。ヒトメボレでした。今回じょいほび!でガレージキット製作をするということで、作らせていただくことになりました。ヤッタ。


作者の軽音堂さんは、ワンダーショウケースに選出された、
注目の個性派アーティストです。

軽音堂さんに相談したところ、快くご了承いただき、
じょいほび!で作らせていただけることに。

軽音堂さん、ありがとうございます。
美しいチョコ工場長さんを作ります!

今回のキットはかなり大きめ!頭のパーツがズッシリと…
が、がんばります!
 





パーツの確認

製作に入る前にプラモデル製作と同じく、最初にパーツの確認を行います。

パーツがすべて揃っているか?説明書と照らし合わせつつチェックをします。
今回のお題キット『チョコレート工場長』さんは、パーツ数も少なく一つ一つのパーツが大きいので、
比較的チェックが簡単でした。
ちなみにこのパーツ確認の作業を、オオゴシはワンフェス終了後の夜にニマニマしながら行うことが多いです。

パーツの確認をしたらレジンの欠片や粉などのゴミを落とす為に、中性洗剤で予備洗いをしておきます。
あくまでもオオゴシの場合はですが…
離型剤落としの目的ではなく、すぐには作らない時でもきれいに保管するためにとりあえず…といった感じです。


歯ブラシで洗いつつパーツの形状、欠けや気泡をあらかじめチェックしておきます。
イベント後のモチベーションが高くなっている状態で洗っていると作りたくなったりするんだな。

洗ったパーツはよく乾燥させておきます。


離型剤落としでのパーツの洗浄

離型剤を落とすための作業を行います。

じょいほび!では以下の方法で作業を行いました。

使用するのは離型剤落とし用の溶剤と、
歯ブラシなど(使い古しのものでOK)です。

パーツを持つための割り箸などもあると便利です。

WAVE
M-WASH(強力離型剤落とし)
メーカー希望小売価格 998円(税込)

 

パーツを容器に入れます。

容器はキット大きさによって違いますが、
離型剤落としを入れたとき、
パーツが全部浸るくらいの大きさのものがよいかと思います。

筆でこすり洗いなどを行うので、
少し深めのものがいいかも。
M-WASH(強力離型剤落とし)を、
ドボドボと注ぎます。

パーツが浸かるくらいが目安です。

こぼれた時のために、
新聞紙などを敷いておきます。
←案の定ちょっとこぼした


奥まった部分に便利な、
スプレータイプの離型剤落としもあります。
割り箸でパーツを固定しながら、
筆でパーツをこすり洗いします。


憎き(?)離型剤とはレジンを型からはずす際に、
型からはずれやすくするための油のようなものです。

マドレーヌを焼く時に、型に塗るバターみたいなもの(?)
見た目では変化がないので、
本当に離型剤が落ちているのか
ちょっと不安になりますが、
後々の作業のことを考えて
しっかり丁寧に洗います。



何でも離型剤落としの作業を怠ると、
悲しい出来事が起こるのだそうです。

その悲しい出来事とは…

表面に油がついていると、
塗料をはじいてしまって上手く塗装できないだけでなく、
マスキングをした際に塗料が剥がれてしまうことも。

レジンはあまり塗装するのに適さない素材なのだそう。

なぜそんなに神経質に離型剤を落とすの?

と最初はあまりピンとこなかったのですが、
理由を知って納得。
後々のことを考えて、しっかり離型剤を落とします。

 


さすがに一度に全部のパーツを洗うことはできず、
何度かに分けて洗いました。


頭のパーツも洗います。デカッ!

角度を変えつつ、洗い残しがないように、
しっかり洗います。


じょいほび!スタッフ玉さんはここまで大きいパーツがあるとは思っていなかったみたいで、パーツの大きさにビックリされていました。



この離型剤落としの方法は、
グレンザーを使う人、つけ置き洗いをする人、
人それぞれやり方が違うみたいです。
離型剤がしっかり落ちていればOKということで…


離型剤落としを使用してパーツを洗うときには、
換気を心がけましょう。




洗ったパーツを取り出します。


ずらっと並んだパーツを見ながら、てんぷらとか揚げ物のような感じだなーと思っていると…

玉「パーツについている溶剤は、ふき取ったほうがいいッス。」
と、玉さんのアドバイスが。

ナヌ?!早く言ってくださいよ〜!
時すでに遅し。
溶剤が揮発して乾いちゃいました…

パーツを見た玉さんが一言。

玉「あー、テカテカが残ってますね〜」

スタンドの下の明るい場所で見てみると、
確かに残ってる…

このテカテカが油膜なの?
これってふき取らなかったせい?アタイのせい?

←のテカテカした部分です。

もう一回洗いますか…
とガッカリ。


玉さんからまたまた「洗浄しても表面のテカテカした部分が残ったパーツは、ペーパーなどで削り取りましょう」とのアドバイスが。


ということは洗浄の作業はおしまい?



離型剤落としは何度か繰り返し使用できるので、
もとの容器に戻して保管します。


揮発性が高いので、しっかりフタを閉めます。


洗浄が終わったら、次はゲート処理や表面処理、
先ほどのテカテカを削る作業
を行います。


洗浄の作業はパーツの数にもよりますが、
大体1時間くらいでした。

まだ離型剤が残っている部分もあるので、
それらを落とす為と、
この後塗装する塗料の食いつきを良くする為、
とにかく丁寧に表面処理を行っていきます。


ガレージキット(レジンキット)製作編
第2回 表面処理をしようの巻 に続く!


(C)西E田 コアマガジン
 
 


 
 
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